ブラキシズム
(くいしばり・歯ぎしり)
食いしばり・歯ぎしりのことをブラキシズムと言います。
ブラキシズムの中には昼間に行っているブラキスズム(TCH:歯牙接触癖)と寝ている間に行っているスリーピングブラキシズムがあります。また、強く食いしばるクレンチング、ぎりぎりと音を立てて擦るグライディング、カチカチ音をならすタッピングという種類があります。いずれのタイプのブラキシズムであれ放っておくと、外骨症(骨隆起)という口の中に骨のでっぱりができたり、歯が削れる、歯にヒビが入る、歯が割れてしまう、歯周病が悪化する、顎関節症を引き起こします。
原因の多くは噛み合わせや姿勢、ストレスと言われていますがはっきりとした原因はわかっていません。
当院の食いしばり・歯ぎしりの
考え方
当院ではブラキシズム(食いしばり・歯ぎしり)は病気の予防の大項目に入れるほど重要視しています。
なぜなら最近のストレス社会や、スマホやタブレットの使用による姿勢の変化などからブラキシズの患者さんは増えていると言われています。
認知行動療法
日中のブラキシズム(TCH:歯牙接触癖)の頻度が少なくなれば寝ている間のブラキシズム(スリーピングブラキシズム)が少なくなるというデータがあります。認知行動療法を指導しTCHの改善を試みます。
スプリント療法
夜間の食いしばり・歯ぎしり(スリーピングブラキシズム)がある方は歯ぎしり防止のスプリント(マウスピース)を作成をおすすめします。スプリントを使用することで、顎関節にかかる力を軽減し、強い力から歯を守ることができます。就寝時に使用します。
ボツリヌス治療
ブラキシズム(食いしばり・歯ぎしり)時に最も使用する咬筋や側頭筋にボツリヌス注射をすることで、一時的に筋肉を動かなくします。骨折をした際に固定をして、しばらく筋肉を使わないと筋肉が痩せるのと同様に、一時的に筋肉を動かなくすることで咬筋や側頭筋が痩せブラキシズムの力を弱めます。昼夜関係なくブラキシズムの力を弱めることができます。
院長自身もブラキシズム(食いしばり・歯ぎしり)がひどく、ひどい時は痛み止めが必要なほど頭痛がしていましたが、咬筋ボツリヌスをおこなった日から、全く症状が出なくなりましした。
ご興味ある方はお気軽にご相談ください。